セリエAで2日に行われたローマ-インテルは2-2の引き分けに終わったが、白熱した試合だった上、判定が物議を醸したようだ。3日の伊紙ガゼッタ・デロ・スポルトが報じた。

同紙によると0-0で迎えた前半36分、ペナルティーエリア内でインテルのダンブロージオがローマのザニオロを倒したが、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)は主審に映像を再確認することを指示せず、試合は続行されたという。

これに対してローマ幹部のトッティ氏は「あれにどうやったらPKを出さずにいられるのか。皆が見たことだ。VAR担当者は、あのファウルをどうして見なかったのか。これは恥ずべきことだ。こんな形で判定するなら、彼らは何のためにいるのか。たぶん彼らは他の試合を見ていたのだろう」と批判。「あそこでPKが出されて先制していたら、試合の流れを変えていたかもしれない」と話した。

またローマのパッロッタ会長は米国で試合を見ており「疑う余地なくPKが出されるべきだった。このシーンを100回は繰り返し見た。審判たちは何を見ているのか。私は彼らがVARをどのように使いたいのかまだ理解できていない」とした。

ローマは昨年8月26日のインテル戦でもスクリニアールがペロッティにファウルしたが、PKが出されずに1-3で敗れた苦い経験をしている。

一方、この日の試合でインテルのスパレッティ監督は後半ロスタイムに審判に激しく抗議したことで退席処分に。また同監督はローマ時代にトッティ氏との確執が大きく取りざたされていたため、試合中にローマのサポーターからブーイングされていた。

スパレッティ監督は「ダンブロージオとザニオロの件は、主審がVARを見に行くべきだった。しかし、マノラスがイカルディにファウルしていたシーンもある」と話したという。