オランダ1部フローニンゲンMF堂安律(20)が目の覚めるような豪快な一発を決めた。

1-0の後半8分、相手DFと競りながらドリブルで右サイドから中へ持ち込み、約25メートルの位置から左足一閃(いっせん)。ボールはクロスバーの左をたたいてゴールの中へ吸い込まれた。昨年12月2日のNAC戦以来、出場16試合ぶりの得点。「打った瞬間に鳥肌が立って、(ボールの)軌道を見た瞬間、決まるなと思った」ととぎすまされた感覚での得点を喜んだ。

両親へのプレゼント弾は、今季オランダ1部通算1000得点目のメモリアルゴールとなった。11日は父親の誕生日で、12日は「母の日」。試合前に両親へ電話をして「今日、点取るわ」と約束をした。結果はスーパーゴール。「こういうゴールを劇的にとれてよかった」と笑顔を見せた。

次節で今季リーグ戦が終了する。来季の欧州リーグ出場権を争うプレーオフ圏内の8位につけているが、シーズン終了は近づいている。去就について「まだわからない」とした上で「ただ、ステップアップする時間が少しずつ近づいていると感じている」と移籍の可能性を示唆。試合翌日にはSNSを更新し「あなたが私にしてくれたこと全てに感謝します。心からあなたの幸せを願っています」とクラブ幹部に向けたとみられる意味深なメッセージを投稿した。(エリーヌ・スウェーブルス通信員)