久保建英が所属するマジョルカのコロンビア人FWクチョ・エルナンデス(21)が9日、ビデオ通話で記者会見に応じた。その模様をクラブの公式サイトが伝えている。

クチョ・エルナンデスは13日にスペイン1部リーグ再開初戦を迎えることについて、「チームはモチベーションがとても高く、目標達成を熱望している。僕たちはベストの形で再開されるリーグ戦を迎えるつもりだし、それが違いを生むことになるだろう。無観客のスタジアムはおかしいものになるだろうし、ファン不在を感じることになるは間違いないが、僕たちは皆、それに慣れなくてはならない」と話した。

首位バルセロナ相手にリーグ戦を再開することについては「どの試合も非常に難しいものになるだろうけど、バルセロナ戦は僕たちがスタートを切るのに素晴らしい試合だ。個人的に僕はその手の試合が好きだしね。勝ち点3をとるのは難しいが、いいプレーと少しの運があれば勝つことはできる。バルセロナ相手に僕たちは慎重にならざるを得ないけど、恐れずに臨み、対等に戦わなければいけない」と意気込みを語った。

1カ月強でリーグ戦11試合を戦うハードスケジュールについては「フィジカル面は厳しいものになるだろうけど、僕たちはロックダウン(都市封鎖)初日からしっかりと準備してきた。リーグ戦のリズムをつかむための準備はできている。重要なのはみんながプレーできる状態であること。全員に試合に出場するチャンスがあるので、僕たちのモチベーションは高いよ」とコメントした。

さらに「2カ月29日前からバルサ相手にゴールを決めることを夢見ている。このシーズンの終わりに多くのゴール、アシストを記録できることを願っている。そして勝利したい。目標を達成するためにはそれが最も重要だからね」とロックダウン中もずっとバルセロナ戦のゴールを楽しみにしていたことを明かした。

ハムストリングの問題で出遅れたクチョ・エルナンデスは、今季ここまでリーグ戦12試合に出場し2得点1アシストを記録。徐々に調子を上げ、新型コロナウイルスの影響によるリーグ戦中断前は久保建英、ブディミールとともに、ビセンテ・モレノ監督にとっての「トリデンテ(3つ又の矛)」と呼ばれ、マジョルカが1部残留を成し遂げるための攻撃の中心になっていた。当然、残り11試合でもゴールへの期待が寄せられている。

(高橋智行通信員)