日本代表MF久保建英(19)が所属するマジョルカが、来季のメンバー編成を準備し始めていると地元紙ディアリオ・デ・マジョルカ電子版が18日に報じた。

マジョルカは16日に行われたスペイン1部リーグ第37節でグラナダに敗れ、1年での2部降格が決定したばかり。

3年間チームを率い、2度の昇格を成功させたビセンテ・モレノ監督の退団が決定的となっており、来季に向けて新監督を誰が就任するのか待たなければいけない状態だが、モレノ監督の次の行き先にエスパニョール、アラベス、レガネスの名前が挙がっている。

そして期限付き移籍でプレーしている久保(レアル・マドリード)、ポソ(セビリア)、アグベニェヌ(スポルティング・リスボン)、クチョ・エルナンデス(ワトフォード)、契約切れのシスコ・カンポス、マルク・ペドラサの6選手が今季限りでチームを離れることになる。

マジョルカの各ポジションの状況を見てみると、レギュラーGKのマノーロ・レイナ、控えのパレーラはともに2021年まで契約があり残留が確定的。サイドバックはポソとアグベニェヌが退団する一方、サストレとフラン・ガメスはそれぞれ2023年、2022年まで契約が残っている。

センターバックについては、今季素晴らしいパフォーマンスだったヴァリエントとライージョのコンビを来季もマジョルカに留めるのは難しいとみられている。実際、ヴァリエントには以前、バレンシアが興味を示しているというニュースが出ており、両選手にオファーが届く可能性が高いとのこと。一方、シスコ・カンポスが退団し、セドラルは2023年まで契約が残る。

中盤では久保とペドラサがチームを去る。ダニ・ロドリゲス、サルバ・セビージャ、フェバスはプレー継続が確実視される一方、今季飛躍的に成長したババは今夏、他クラブの人気が高いため、契約解除金が4500万ユーロ(約54億円)と高額に設定されているが移籍濃厚となっている。

マジョルカの2度の昇格に貢献したラゴ・ジュニオルは今季、最終的にレギュラーの座を奪われ、悪夢のようなシーズンを過ごしているため、来シーズンも継続するかは新監督次第になるとのこと。

スペイン1部リーグ史上の最年少デビューを果たした15歳のルカ・ロメロは、マジョルカの2部降格によるメンバー再編成の恩恵を受け、出場時間を増やすと推測されている。その他の控え組ではセニェがプレーを続ける一方、サリビュールとトライコフスキは放出される可能性が高い。

FW陣ではクチョ・エルナンデスが去り、来季はブディミールとアブドンが他の選手よりも有利な立場にいるとのこと。しかし今季12得点と活躍したブディミールについては退団の可能性があり、移籍先にセビージャという名前も浮上している。一方、今季出番が少なかったチャバリーアの去就は新監督とクラブ首脳陣次第になるとのことだ。

またマジョルカは今季期限付き移籍の12選手の去就を検討する必要がある。そんな中、2部で活躍しているストイチコフ(アルコルコン)とアントニオ・サンチェス(ミランデス)は来季に向け期待が寄せられている。

(高橋智行通信員)