欧州チャンピオンズリーグで初の決勝進出を決めたパリ・サンジェルマン(フランス)を祝う数多くのファンがマスクを着用せずにパリの路上に集結し、パリ警察の機動隊が出動する事態となった。

凱旋(がいせん)門前やシャンゼリゼ通りには、大勢の人々が集まってグループ化しながら熱狂。フラッグを振り、花火を打ち始め、車の上によじ登ってダンスするファンも発見された。人があふれて多くの道路が封鎖され、自動車も停車せざるを得ない状況。ほとんどの人がマスクを着用していなかったこともあり、機動隊はグループの解体に乗り出し、一部の地域では催涙ガスの使用も余儀なくされたという。

フランスは6~7月と新型コロナウイルスの封じ込めに成功していたものの、8月に入って感染者が上昇し始めている。フランス国内で毎日2300件ほどの新規感染者が出ており、移動に関する多くの制限を実施し、屋内の公共スペースや混雑した屋外エリアではマスク着用が必須となっている。また政府は9月1日からはすべての職場でマスク着用を義務化する方針を示している。