スペイン1部リーグの新シーズン開幕戦で、いきなり日本人対決が実現する。20-21年シーズンの日程が8月31日に発表され、MF久保建英(19)が所属するビリャレアルは開幕節(9月12、13日、試合日未定)に、FW岡崎慎司(34)が所属するウエスカをホームに迎えることが決定した。

レアル・マドリードから期限付き移籍で新天地に乗り込んだ久保はプレシーズンマッチとなる同23日の2部カルタヘナ戦、26日の2部テネリフェ戦、29日の1部バレンシア戦に出場。ウナイ・エメリ監督のもと、定位置獲得に向けてアピールしている。

8月11日のビリャレアル新加入会見で、久保は「(ビリャレアル移籍が)最良の選択だったと思う。自分の力を見せつけないといけない。攻撃面でも成長していると思いますけれど、より磨きをかけてチームに貢献できれば」と実力者ぞろいの新チームでの躍進を胸に秘める。また第2節ではMF乾貴士(32)が所属するエイバルとのホーム戦も控え、2試合連続の日本人対決となりそうだ。

一方、久保所属のビリャレアルとの開幕カードとなった岡崎はウエスカで昨季2部で優勝し、1部昇格に貢献。ウエスカファン選出の年間最優秀選手にも輝いた。昨季12ゴールを挙げた得点力は健在で、26日に臨んだプレシーズンマッチ2戦目の1部アラベス戦では新シーズン初得点もマーク。順当な仕上がりをみせているようで、久保-岡崎の日本人対決は大きな注目を集めそうだ。(高橋智行通信員)

◆スペイン1部開幕メモ 9月12、13日に第1節が設定され、来年5月23日の週末に終了する日程で、正確な日時は全て未定となる。プレシーズン日程の確保のため、8月の欧州カップ戦や1部昇格プレーオフに参加したレアル・マドリード、ヘタフェは第2節、バルセロナ、アトレティコ・マドリード、セビリア、エルチェは第3節からリーグ戦がスタートする。そのため第1節のRマドリード-ヘタフェ、バルセロナ-エルチェ、Aマドリード-セビリアの3試合の延期が決定済み。