昨季王者のバイエルン・ミュンヘンが、ラツィオに敵地で4-1と先勝した。

ポーランド代表FWレバンドフスキが歴代単独3位となる欧州CL通算72点目を決め、17歳のMFムシアラはクラブの欧州CL最年少ゴール記録を更新。記録ずくめの勝利で貫禄を見せつけた。チェルシーは敵地でアトレチコ・マドリードを下した。

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衰えを知らない32歳のレバンドフスキが、一瞬の隙を逃さなかった。前半9分、相手DFのバックパスが甘く入った瞬間にボールをさらうと、前に出たGKをかわしてゴールへ流し込んだ。「先制点が重要だと思っていた。チャンスは多くなかったが、正しいポジショニングを意識していた」。欧州CL通算72点目となったゴールで、レアル・マドリードなどで活躍したラウル氏を抜き、得点ランク歴代単独3位に躍り出た。

悪い流れを断ち切る得点だった。クラブW杯制覇後のリーグ戦は2試合連続で勝利できず、直近のフランクフルト戦では日本代表MF鎌田に得点を許し、1-2と敗れて今季3敗目を喫していた。いずれも早い時間帯に先制点を奪われていたが、この日は頼れる9番が序盤から集中し、相手のミスを誘った。フリック監督は「高い位置でボールを奪い、攻撃につなげることができた。今日は全員が期待に応えた」と、勝ちきったチームに拍手をおくった。

17歳の新星ムシアラには、欧州CL初ゴールが生まれた。前半24分、ペナルティーエリア手前で左サイドからパスを受けると、落ち着いてコースを射抜き追加点を奪った。BBCによると、ムシアラは英国系ナイジェリア人の父とドイツ人の母の間に生まれ、幼少期にドイツから英国へ移住。チェルシーの下部組織で育ち、ドイツ、イングランド両国の世代別代表経験がある。26日に18歳の誕生日を迎えるムシアラが、A代表でどちらの国を選ぶのか注目が高まっているが、ドイツ代表を選択するという見方が強いという。