べルギー1部シントトロイデンのFW鈴木優磨(24)が敵地ワースランドベベレン戦で2戦連発となる2ゴールを決め、4-2での勝利に貢献した。

今季得点をリーグ3位タイの17点とし、15-16年にオランダ1部デンハーグのハーフナー・マイクが記録した欧州主要1部リーグ日本人最多得点(16点)を更新した。

開始2分に同僚のDF橋岡大樹(21)が手痛いミス。何でもない目の前のボールをクリアせずに見送り、相手に渡って失点した。だがベベレンに退場者が出た直後の前半31分。鈴木が右足で同点弾を決めた。

3-2とリードした後半39分には橋岡の右クロスを鈴木が右足で合わせてチーム4点目。しゃべりも絶好調の鈴木は「橋岡くんも1失点目は自分のミスって分かってる。後半なんとかそれを取り返したいという思いが、あの“まぐれクロス”になって点が取れました」。後輩を愛を込めていじることも忘れなかった。

その一方で鈴木は「サッカーでは、人に良くしたら絶対自分に返ってくる」と殊勝に語る。前節メヘレン戦ではFWムボヨにPKキッカーを譲った。「ボヨさんが(前節の)久しぶりの得点で自信つけて今日は2点。僕もそういうところで我を出し過ぎず、チームメートのことを考えた結果がこの得点につながっている」などと話した。

この1勝で1部残留も決定。「ひと安心はできましたけど。またすぐ試合は来る。良い準備をして、1つでも多くの勝ちを得られるように頑張ります」。これだけ活躍しても、3月の活動でも日本代表に呼ばれなかった点取り屋。そんな不思議さがクローズアップされる好調ぶりだ。