ドイツ・サッカー協会のフリッツ・ケラー会長(64)が、自身の発言について謝罪した。

複数の海外メディアによると、同会長は23日の会合で民事裁判官でもあるコッチ副会長について、悪名高きナチスの裁判官ローラント・フライスラーになぞらえて言及したという。

フライスラーは第2次大戦中に、反ナチス活動家を裁く特別法廷の長官を務め、数千人に死刑判決を下した人物。ドイツサッカー界の各方面から「どんな状況で言ったにせよ、恐怖の裁判官と比べて言及するなんて、まったく受け入れられない」などとケラー会長には批判が集中。辞任を要求する声も高まった。

同会長はドイツ協会の公式サイトに「私は重大な過ちを犯した。電話と手紙でコッチ副会長に謝罪し、それが受け入れてもらえると思っていたが、彼からの返事を読むと、どうやら私は甘かったようだ」などと声明を発表。現時点でコッチ副会長に謝罪は受け入れてもらえず、今後、両者の話し合いが行われることを示唆。その上で辞任については否定した。