レアル・マドリードの元フランス代表FWカリム・ベンゼマ(33)が5年半ぶりに代表復帰する可能性が出てきた。複数の海外メディアが18日、一斉に報じた。

同FWはフランス代表でチームメートだったMFバルブエナに対する恐喝事件の共犯の可能性が指摘されており、今年10月に法廷に立つ予定。バルブエナは15年、自身の性行為が映った映像をもとに犯人グループから恐喝を受けたが、その際にベンゼマが同MFに圧力をかけ、犯人グループに対して金銭を支払わせようとしたとみられている。ベンゼマは事件に関与したとして15年11月から代表での活動から外されている。

しかし最近になって仏国内でもベンゼマ復帰の機運が高まってきており、代表のデシャン監督が今夏開催される欧州選手権のメンバーにベンゼマを入れることを検討しているという。欧州選手権の登録メンバーが新型コロナウイルス対策で23人から26人に拡大されたこともベンゼマの復帰を容易にしている。

ベンゼマは09年夏のRマドリード入団以降、一線級の働きを続け、4度の欧州チャンピオンズリーグ優勝などに貢献してきた。18年夏にクリスティアーノ・ロナウドがクラブを去ると、チームの顔として攻撃面を引っ張ってきた。今季も公式戦45試合で29得点8アシストと、代表に復帰してもおかしくない活躍をみせている。(高橋智行通信員)