オーストリアはイタリア相手に奮闘したが、延長戦の末に1-2で敗れた。0-0で迎えた延長前半5分にキエーザ、同10分にペッシーナにゴールを許し、同後半9分にカライジッチが1点を返したが、追いつくことはできなかった。

前半は主導権を譲りながらも、守りを固めてしのぎ、後半は攻勢に出る時間帯も。後半20分、右クロスにアラバがペナルティーエリア内左から頭で折り返し、アルナウトビッチがヘディングシュート、GKの指先をかすめてネットを揺らした。だが、オフサイドでゴールは認められなかった。

延長戦でも2点を先行されたが、最後まで粘った。同後半9分、右CKからニアのカライジッチが体を投げ出しながらのヘディングでゴールを割る。200センチの長身カライジッチが空中戦ではなく、低い球に頭で対応。本人は「素晴らしいゴールだったよ。あんなに僕の頭と地面が接近したのは初めてだ」と振り返っている。

主将のアラバは「うまく言葉にできないけど、僕ら自身も、オーストリアもこのチームを誇りにできると思う。すべてをささげたが、結果的にはパフォーマンスは報われなかった。つらいことだ」と話していた。