スペイン代表のルイスエンリケ監督(51)が27日、欧州選手権決勝トーナメント1回戦・クロアチア戦の前日会見に出席。今大会1得点のFWモラタ(ユベントス)の家族が脅迫を受けたことについて懸念を表明。「それは警察の手に委ねなければいけない深刻な状況だ。モラタの家族を侮辱することは犯罪なので、その状況が完全に正されることを願っている」と話した。

同監督はクロアチアについては「スペインと対戦するチームは戦い方を変えてくるし、クロアチアがある程度後ろに引いてくると予想している。前回対戦した欧州ネーションズリーグでもブロックを敷いてきたのでよく分かっている」と分析。

相手の主将、MFモドリッチを「コバチッチとともにクロアチアで最も才能のある選手」と評価し「代表では少しポジションを変えているが、彼ができる限りボールに触らないのが我々にとってはベスト。(ボールを持つと)プレーを生み出し、相手ゴールに迫り、シュートを打つので、我々はできる限り長時間、ボールを保持する必要がある」と警戒した。(高橋智行通信員)