イングランドがドイツを2-0で下して、準々決勝進出を果たした。

両チームとも守備が堅く、ともに得点できない時間帯が続いたが、後半30分にスターリングが先制。自らのドリブルから中央のケーンにパスし、そこから左へグリーリッシュ、ショーと渡る。そしてショーの鋭いクロスにゴール前で待ち構えたスターリングが押し込んだ。さらに同41分にはカウンターからグリーリッシュの左クロスにケーンが頭で合わせて追加点、勝負を決定づけた。

スターリングは「強敵に対し、大きなパフォーマンスが必要なのはわかっていて、それができた。多くのチームがそう対処できるわけではない」と胸を張り、同時に「中盤の2人(ライスとフィリップス)は別格だった。地を這う動物のようだった」と、献身的に走り回った黒子役を称賛した。

一方でライスは「1次リーグ中にいろいろ言われたことは間違っていると、証明したかった」。得点力不足、スターリング、ケーンらを批判する声に「火が付いた」という。「それが間違っていると、スターリングは証明したし、ケーンは試合を決定づけるゴールを決めた」と、FW勢の活躍を喜んでいた。

イングランドは今大会開幕から4試合連続無失点。同国ではW杯、欧州選手権通じて、優勝した66年W杯以来のことという。守備の要マグワイアは「ボールを持っていてもいなくても、果敢にプレーしなければならなかった。相手に楽にボールを持たせてはならなかったから」とした上で、「無失点が続くのはいいことだけど、最も大事なのは勝つことだ」と話していた。

◆欧州選手権はWOWOWで全試合完全生放送、WOWOWオンデマンドで全試合ライブ配信される。