6月29日の欧州選手権(ユーロ2020)決勝トーナメント1回戦でドイツを下したイングランド代表のMFカルバン・フィリップス(25=リーズ)が、今年2月に新型コロナウイルス感染のために亡くなった祖母バル・クロスビーさんのための特注スパイクでプレーしていることを明かした。同MFは自身のインスタグラムに、イングランドの国旗とともに「GRANNY VAL(バルおばあちゃん)」という文字が印刷されたスパイクの写真を投稿した。

英デーリーメール電子版によると「おばあちゃん子」だったフィリップスは今大会が始まる前、テレビのインタビューで祖母について聞かれ「とても思いやりがあって、かなり詮索好きだけど愛らしい女性だった」と振り返ったという。

さらに「いつも『調子に乗っちゃダメ。次の試合でも同じようにプレーするのよ』って言っていたんだ。試合をラジオで聞いていて、試合後には5、6回も電話をかけてきて『どうだった? 何かミスはしなかった?』と聞いてくるんだ」とエピソードも披露した。

フィリップスは今大会でもイングランドの主力としてここまで4試合すべてにフル出場しており、天国の祖母もその活躍を誇らしげに見ているにちがいない。