18年ワールドカップ(W杯)の出場権を逃したイタリアが、FIFAランク1位のベルギーを2-1で倒して2大会ぶりの4強入り、無敗記録を32試合に伸ばした。
ベルギーはポルトガル戦で足を痛めたE・アザールがベンチ外、イタリアはキエリーニが故障から復帰、キエーザが今大会2度目の先発起用となった。
前半13分、イタリアはインシニェのFKから最後はボヌッチがネットを揺らしたがオフサイド。ベルギーは同22分にデブルイネ自ら持ち上がってミドルショート、同26分にはカウンター攻撃でデブルイネから球を受けたルカクがシュートも、ともにGKドンナルンマに阻まれた。
イタリアがボールを支配しつつ、ゴールを脅かすのはベルギーという流れの中、先制点を奪ったのはイタリアだった。
同31分、相手ボールをカットしたベラッティのパスから、バレッラが3人に囲まれながらもゴール左への強烈なシュートで先制ゴール。
これでイタリアは勢いづき、同44分にはインシニェが追加点、ドリブルで相手1人を抜き、ペナルティーエリア手前からDF2人の間を通してゴール右上へ、狙い澄ましたシュートを決めた。
だが、同ロスタイム、ベルギーはドクがペナルティーエリアに入ったところで倒されてPKを獲得。これをルカクが真ん中に決め、1点返して前半を終えた。
後半は互いにゴールを目指して積極的なプレーが続く。同2分にイタリアのキエーザのシュートは右に外れ、同16にベルギーはデブルイネの横パスからのルカクのシュートは相手DFスピナッツォーラがブロックした。
そんな中、両チームにアクシデント。ベルギーは同25分に投入したシャドリがわずか4分後に負傷交代。イタリアは同34分に今大会左サイドで攻守に活躍していたスピナッツォーラが故障で交代を強いられた。
残り時間、なんとか追いつきたいベルギーは何度もゴールに迫るが、精度が今ひとつ。同39分のドクのシュートはバーの上。同ロスタイムのデブルイネのFKもGKにはじかれ、T・アザールのクロスは相手DFキエリーニに阻まれた。
最後はイタリアの伝統の守備力が、タレント軍団のベルギーを抑えた。
イタリアは準決勝でスペインと対戦する。
◆放送 欧州選手権はWOWOWで全試合完全生放送、WOWOWオンデマンドで全試合ライブ配信される。