FIFAランク1位のベルギーはイタリアに1-2で敗れ、8強どまりに終わった。前半31分、同44分に失点し、同ロスタイムにドクが倒されて得たPKをルカクが決め、1点を返すだけだった。ポルトガル戦で負傷したE・アザールはベンチ外だった。

マルティネス監督は試合後、「前半、イタリアほどうまく順応できなかった。後半は反撃を狙っていた。不運なことに片方が負けなければならない。それが我々だった。2点目が取れれば息を吹き返し、勝てたはずなのに、欲しいものが手に入らなかった」と総括した。

ゴールを脅かすプレーは何度もあったが、精度が甘かったり、相手GK、DF陣の好守に阻まれる場面が目立った。

デブルイネは「勝つためにあらゆる手を尽くした。相手はファンタスティックなゴールを決めたが、1失点目は僕らのミスだったかもしれない」と振り返る。1失点目はパスをカットされたのに起因し、最後は3人がかりで相手を囲みながらもはがされて、シュートを打たれたもの。2失点目は相手の技術が勝っていたゴラッソだった。

さらに司令塔は「相手の方がボールを保持し続け、僕らはなかなかボールに届かなかった。大会を去ることはいつも残念だ」と続けた。鼻骨骨折などで大会初戦は欠場も、2戦目の途中から出て存在感を発揮、チームをけん引した。ポルトガル戦で足首を痛めて途中交代したが、この日は先発し、自らシュートを打ったり好機を演出していた。

GKクルトワは「僕らには2回の絶好機があったが、相手GKに好セーブされた。どちらに転がってもおかしくない勝負だったが、イタリアが勝つに値した」と、素直に勝者をたたえた。

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