欧州選手権でスペインは6日(日本時間7日)の準決勝でイタリアとロンドン・ウェンブリー競技場で対戦する。

1次リーグは2戦連続引き分けでスタートしたものの、第3戦ではスロバキアに5-0と圧勝、決勝トーナメント1回戦ではクロアチアを延長戦の末に5-3で破り、準々決勝ではスイスにPK戦勝ち。イタリアのような安定感はないが、若いチームらしく、かみ合った時はスペインらしい華麗なパスワークや個人技で勢いに乗る。

前評判はイタリアがやや有利とされる中、ルイスエンリケ監督は「どちらかが試合を支配しきれるとは思わない。イタリアはユニットとして攻撃し、守備をする本当のチーム。これはうちとも似ている。彼らはかつてから持ち味としているハイプレスを使ってくる。他にもいくつも強みがある。本当に面白い試合になるだろう。どちらにも自分たちの時間があるはずだ」と、勝負は互角に進むとみているようだ。

今大会、大活躍のペドリは「どちらも中盤が力強く質も高いので、そこの攻防が熱くなるだろう。ミスが少ない方がそれを制することになる」と話す。まさにスペインのブスケツとイタリアのジョルジーニョの主導権争いは、見どころの1つになりそうだ。