昨年8月までユベントスを率い、今季からラツィオの指揮官に就任したマウリツィオ・サッリ監督(62)が「クリスティアーノ・ロナウド(ユベントス)を監督するのは単純なことではない」と振り返った。ESPN電子版が報じた。

サッリ監督は19年6月にユベントスの監督に就任。19-20年シーズンのセリエAを制し、自身初となるイタリアでのタイトルを獲得した。61歳198日での優勝決定は、同リーグ史上最年長記録となった。

だが同じシーズンの欧州チャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦でリヨン(フランス)に敗れ、16強で終わると、クラブから解任を言い渡された。

サッリ監督は地元ラジオ局のインタビューで当時を振り返り、「ロナウドを監督するのは、あらゆる面で単純ではない。彼は多国籍企業のようなもので、彼個人の利益が尋常ではなく、チームのそれを上回ってしまう。シーズン終了時点でしっかり数字は残してくれるのだが」と話し、金銭面や世間への影響力などで、もはや1選手として扱うには大きくなりすぎたロナウドを持て余していたことを説明した。

一方でサッリ監督はナポリやチェルシーで指導したイタリア代表MFジョルジーニョ(チェルシー)をたたえ「イタリアが欧州選手権で優勝したら、ジョルジーニョはバロンドール候補だ。彼はとても洗練された選手だから、だれもが彼を理解できるわけではない。すべてを簡単に見せてしまうから。でもそれが彼のすごいところだ」と話した。