イタリアが6日、ロンドンでの準決勝でPK戦の末にスペインに競り勝ち、2大会ぶりの決勝進出を果たした。1-1で延長戦に入ったが、決着はつかず。PK戦4-2で勝負がついた。無敗記録は33試合に伸びた。11日の決勝ではイングランド-デンマークの勝者と、1968年大会以来の優勝を目指して対戦する。

勝利の立役者ドンナルンマは「PK戦が始まる前、自分がチームを救うことができると思い、落ち着いていた」と振り返った。16歳でセリエAに、17歳でイタリア代表デビューし、まだ22歳の若さだが経験豊富。PK戦に向かう際、柔らかい表情で相手GKウナイ・シモンとハグ。互いに1人ずつ失敗して迎えた4人目は同じセリエAのライバル、モラタ。同点弾を決めている相手エースのキックを読み切って止めた。

「夢を現実にするまであと1歩。スペインはとても強かったけど、このイタリアには勇気がある。絶対にあきらめなかった」。ボール支配率35%と今大会初めて劣勢続きの中、キエリーニ、ボヌッチの経験豊富なDF2人とドンナルンマが最後のとりでとなり、勝機を引き寄せた。

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