欧州サッカー連盟(UEFA)のアレクサンデル・チェフェリン会長(53)は、今後はヨーロッパ全土を股に掛けるような複数国による共催の形での欧州選手権は支持しない考えを明らかにした。

現在行われている欧州選手権は11カ国11都市で共催されているが、同会長は英BBCのインタビューで「今後は(この形は)支持しない」と断言。その理由として「移動距離が1万キロ以上のチームがある一方で、1000キロしか移動しないチームもある。これは正しくない。そしてファンにとってもフェアじゃない。ローマにいたと思ったら、次の数日間はバクーにいなければならない。移動は4時間半のフライトだ。別の司法のもと、別の通貨、別の国、EUかEU圏外かということもある。これは簡単ではない」と説明した。

チェフェリン会長は16年9月にUEFA会長に就任しており「この開催形式は私の就任前に決められたもので、私はそれを尊重した。面白いアイデアではあるが実行するのは難しく、再び行われるとは思わない」と話した。

BBCによると、今大会で最も移動したのはスイスで1万5485キロ。一方、スコットランドは1108キロの移動にとどまった。