ワールドカップ南米予選で5日(日本時間6日)、サンパウロで開催されたブラジル-アルゼンチン戦が開始直後に中断、続行不可能となる事態が起きた。

プレミアリーグのクラブに所属するアルゼンチン代表4選手が新型コロナウイルス対策の規則に違反したとして、保健当局が介入。試合開始後5分ごろ、同職員が4選手を強制送還するためピッチに入って試合を中断した。直後に南米連盟より中止が発表された。

違反者はGKマルティネス、DFロメロ、MFロチェルソ、MFブエンディア。ブラジルでは過去14日以内に英国に滞在歴がある場合、14日間の隔離措置が求められるが、4選手は入国の際に虚偽の申告をしたという。当局は試合開始の数時間前に規則違反を主張していたが、該当3選手が先発して試合が始まってしまったという。

アルゼンチン主将のメッシは「僕たちは3日前からここにいる。彼ら(ブラジル保健省)はなぜ事前にそのことを言わなかった? なぜ彼らはホテルに来なかったんだ?」と怒りをあらわにしていたという。今後の対応などは国際連盟(FIFA)に委ねられる。