バルセロナOBで現在はアルサド(カタール)で指揮を執るシャビ・エルナンデス氏(41)の新監督就任が間近のバルセロナが、監督交代で最大1600万ユーロ(約20億8000万円)の出費を要する可能性があると28日、スペイン紙マルカ電子版が報じた。

成績不振で解任されたロナルド・クーマン前監督の違約金が約1200万ユーロ(約15億6000万円)。シャビ氏のアルサドとの契約解除金が100万ユーロ(約1億3000万円)、またバルセロナはシャビ氏を招聘(しょうへい)する場合、シャビのコーチングスタッフを含め、給与として合計で300万ユーロ(約3億9000万円)を支払うことになるという。

この金額はバルセロナ監督としての相場を大きく下回るものだが、スペインリーグのサラリーキャップ(移籍金の減価償却費や選手年俸などの限度額)の厳しい規定があるため、バルセロナには現在、それ以上の給与を支払うことができないと説明した。

同紙がウェブサイト上で「バルセロナが監督交代のために1600万ユーロ(約20億8000万円)を費やすことを正しいと思うか? 」とアンケートを実施したところ、約5万8000人の回答者の内、57%が「いいえ」、43%が「はい」と答えていた。(高橋智行通信員)