苦労人がまた活躍した。ACミランのブラジル人FWジュニオール・メシアス(30)がアウェーのジェノア戦に先発。1-0の前半ロスタイムにゴール前のこぼれ球を頭で押し込むと、後半16分にもゴール右でブラヒム・ディアスからのパスを受け、左足を振り抜いて2点目をマークした。

クルゼイロ・ユース出身のメシアスは15年に4部(セリエD)カザーレに入団。アマチュアとしてプレーしながら、配達ドライバーとして冷蔵庫などの家電を運んで生計を立てた。その後、別の4部クラブや3部クラブを経て、19年1月に2部クロトーネに移籍。同クラブで合計15ゴールをマークした後、今季から期限付きでACミランに加わった。

11月24日に行われた欧州チャンピオンズリーグ(CL)1次リーグのアトレチコ・マドリード戦でACミランでの初ゴールをマーク。この日のジェノア戦でミランでの初先発を勝ち取っていた。

ガゼッタ・デロ・スポルト電子版によると、ジュニオール・メシアスは「誰もが自分自身のストーリーを持っているし、もう僕の“おとぎ話”について語らなくてもいいと思う。ここに来た時、僕に期待する人は多くはなかった。でも自分のプレーで、このチームでやれると証明できていると思う」などと話したという。