クリスマス休暇明けのスペインリーグで新型コロナウイルス陽性者が急増していると、スペイン紙アスが29日に報じた。

各チームが休暇を終え、検査を受けて練習を再開しているが、現在20チーム中13チームから陽性者が出ているという。

28日深夜時点での陽性者の数は合計90人。1番多いのはラヨ・バリェカノで17人となっている。同クラブは1月2日開催予定のアトレチコ・マドリード戦の延期申し入れを検討しているが、スペインリーグの新型コロナウイルスに関する規約により却下されるとみられている。

同規約によるコロナ禍での試合開催条件は、トップチームとBチームの選手を合わせてベンチ入りメンバーが最低13人いること。そしてトップチームの選手が最低でも5人出場することだ。

陽性者が2番目に多いのがエルチェで12人。以下、レアル・ソシエダード(10人)セルタ(9人)オサスナ(8人)ベティス(6人)エスパニョール(5人)カディス(5人)バルセロナ(4人)ビルバオ(4人)マジョルカ(4人)セビリア(3人)レバンテ(3人)となっており、バレンシア、ビリャレアル、グラナダ、アラベスは1人も陽性者がいない。

ヘタフェは唯一、陽性者のデータを公表しておらず、29日に練習を再開するレアル・マドリードとAマドリードは同日に検査予定で、まだ陽性者の有無が判明していない。Rマドリードではクリスマス休暇前に8人が陽性反応を示していたが、全員がすでに回復している。(高橋智行通信員)