チェルシー買収の最終候補リストに残っているリケッツ家が、クラブを買収できた場合のプランについて説明した。

野球の大リーグ・カブスのオーナーでもあるリケッツ家は、米国のトランプ前大統領を支持する姿勢や、イスラム教徒への差別的な発言によって、多くのチェルシーサポーターから批判を浴びている。クラブ買収から手を引くように求めるファンも多い。

そのためリケッツ家はここ数週間で何度かサポーターと対話する機会を設け、意見を集約してきたという。

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それをふまえてリケッツ家は3日、声明を発表。「クラブ買収のプロセスが次の段階に入り、チェルシーの遺産を守り、将来的な成功を築き上げるため、ファンに重要な役割を与えるような公約リストについて、みなさんと分かち合いたいと思う」

「我々はこのクラブ(チェルシー)での志について、ファンやもっと広いサッカーコミュニティーの人々と話し合いを続けていきたい」などと表明した。

リケッツ家は公約として、チェルシー買収が成功した場合、レアル・マドリードやバルセロナらが画策していた欧州スーパーリーグには絶対に加入しないと断言。さらに本拠地スタンフォードブリッジの再開発も模索するという。

加えて、ファンをクラブ諮問委員会の一員に迎え入れると約束。サポーターの意見がチェルシー運営に反映されるようにするとした。

またリケッツ家はチェルシーのトップチーム、アカデミーが強豪であり続けるための投資を惜しまず、女子チームがスタンフォードブリッジで試合を行えるようにすることも公約に含まれると説明した。

チェルシーのロシア人オーナー、アブラモビッチ氏が英国政府から経済制裁を受け、現在クラブは事実上、政府の管理下に置かれている。政府はアブラモビッチ氏に利益が入らない形でクラブを売却させようとしており、売却先候補が数グループに絞り込まれている。