史上最多13度の優勝を誇るレアル・マドリード(スペイン)が敗退寸前のピンチから巻き返し、4強入りを果たした。

第1戦で3-1と勝利していたRマドリードは、ホームで昨季王者チェルシー(イングランド)と対戦。後半30分までに0-3とリードされるまさかの展開で、2戦合計でも3-4と逆転を許した。

だが後半35分に左サイドにいたMFモドリッチが右足アウトサイドで上げたクロスを、途中出場のFWロドリゴが右足で合わせて起死回生のゴール。2戦合計4-4と追いついて延長に突入した。

すると延長前半6分、左サイドからペナルティーエリアに進入したFWビニシウスのパスを中央のFWベンゼマがヘディングで押し込んでゴール。2戦合計5-4と再び上回った。最後は相手の猛攻をしのぎきり、ベスト4進出を決めた。

 

以下、試合後のモドリッチの一問一答。

 

-試合を振り返って

モドリッチ 信じられないような夜で、また新たなサンティアゴ・ベルナベウでの素晴らしい試合。“甘美な敗戦”だ。チェルシーは全力を尽くしていたが、僕たちは逆転を信じて戦い続け、それを成し遂げることができた。監督の交代がうまくいき、試合の流れを変えてくれた。準決勝に進出できてとてもうれしい。

-こんなにも苦しむと思っていたか?

モドリッチ 僕たちは苦しむことに慣れているし、ユベントス戦やバイエルン戦、アヤックス戦やシャルケ戦など、欧州CLで何度もそれを経験してきた。苦しんだが、重要なのは僕たちが勝ち抜いたことだ。この感情を表現するのは難しい。全てを出し切った120分だった。

-準決勝でアトレチコ・マドリードかマンチェスター・シティーのどちらと対戦したいか?

モドリッチ 難しいな。でも優勝したいなら全てのチームに勝つ必要があるから、どちらでも構わない。2チームとも強いが、大切なのは僕たちが準決勝に進出したこと。明日は、どちらが来るか楽しみながら観戦したいと思う。(高橋智行通信員)