【サンセバスチャン（スペイン）21日＝高橋智行通信員】スペインリーグのレアル・ソシエダードに所属する日本代表MF久保建英（21）は第2節のバルセロナ戦に2トップの左で先発し、後半26分までプレーした。チームは1－4で敗れた。

久保は少年時代に所属した古巣バルセロナとの一戦で、リーグ開幕から2試合連続の先発出場。決勝点を記録した前節カディス戦同様、中盤ダイヤモンド型の4－4－2の左FWでプレーした。

開始1分、ペナルティーエリア内でMFデ・ヨングに倒されたがPKの笛は吹かれず。その後のプレーでカウンター気味に仕掛けたバルセロナに先制点を許した。

その後は前線からの守備でチームに貢献。6分にMFダビド・シルバとともに敵陣で息の合ったプレスをかけ、シルバがMFデ・ヨングからボールを奪う。前線に素早くパスをつなぎ、これをFWイサクが同点弾にした。

しかし得点後はふたたびバルセロナに主導権を握られ、徐々に久保はボールを受けられなくなっていく。そんな中で27分には自らに得点機が訪れた。MFミケル・メリーノのシュートがGKテア・シュテーゲンにはじかれたこぼれ球が、詰めていた久保のもとへ。ペナルティーエリア内でフリーでダイレクトシュートを放ったが、わずかに枠に飛ばせず天を仰いだ。

後半に入ると6分、パスを受けると巧みに体を入れ替えてDFアラウホのイエローカードを誘発した。その後はクロスを上げるも精度を欠く。DF裏に抜け出すシーンがあったが、オフサイドを取られ、後半は目立った活躍ができなかった。そしてバルセロナに短時間で2点を奪われた後、24分にピッチを去った。