【バリャドリード(スペイン)22日=高橋智行通信員】レアル・ソシエダードの日本代表MF久保建英(21)が、アウェーのバリャドリード戦で鮮やかなミドルシュートを決めたがVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)判定で幻となった。後半29分まで出場したが無得点だった。チームは後半にもVARで得点を取り消され、0-1で敗れた。暫定3位だがリーグ戦の連勝は5で止まった。

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久保が鮮やかな一撃を決めた。前半45分、ペナルティーエリア外から鮮やかなミドルシュートを突き刺した。文句なしの今季リーグ3点目。誰しもそう思ったが判定はシビアだった。その前の自陣でMFスビメンディが相手選手からボールを奪ったプレーが、VARでファウルだと判定され得点は取り消された。

さらにチームは、後半38分にもVARでオフサイドと判定され、ノーゴールとなっていた。

その後の控室。久保は同時間帯で行われたマンチェスターCのハーランドの得点場面を見た。相手選手を体ごとなぎ倒しながら突破し、ゴールを奪っていた。「なんであれがファウルじゃなくて、俺のがファウルなんだってちょっと…。ちょっともったいないっていうか」と悔しがった。

試合後はフィゲロア・バスケス主審にも歩み寄り、見解を求めた。「いやぁーちょっと、みたいな感じはありましたけど。しょうがない。あの位置からいいシュートを打てるっていうのは分かってきたので、あとは回数をこなしていくだけかなと思います」。絶好調だからこそ「もったいない」の思いは募る。それでも気持ちを切り替え、求められる仕事を続けていく。