セルティックFW古橋亨梧(28)がホームで行われたリビングストン戦で今季18点目となるゴールを決めた。日本人選手の欧州主要リーグでのシーズン最多得点に並ぶ価値ある一撃。古橋はリーグ戦ここ8試合で8ゴールと量産態勢に入っており、得点ランキングで首位に立つ。リーグは残り14試合。まだまだ得点を伸ばしそうな勢いだ。

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2点リードの前半ロスタイム。古橋が持ち味をいかんなく発揮した。DF裏へ抜けだしながら、自陣からのロングパスを受けると、ドリブルで追いすがる相手DFと勝負。ゴールやや左から中央へ切れ込むと見せかけ、スピードを生かして縦方向へ逃げ、すかさず左足を振った。グラウンダーのシュートは見事にゴール右へ突き刺さった。

これが今季18点目。得点直後、両膝立ちでのスライディングを試みたがうまく滑れず、照れ隠しかそのまま地面に突っ伏すおちゃめな姿も見せた。

エースストライカーの活躍にポステコグルー監督も納得の表情。「キョウゴは今夜も素晴らしかったし、何度も素晴らしい走りを見せた。彼はずっとそれをやってのけ、我々が彼を見るたび相手の脅威となっていた。ゴールも本当にうまく決めてくれた」と手放しで喜んだ。

得点ランキングトップを走る古橋はこれで今季18点目。浅野拓磨がパルチザン時代につくった日本選手のシーズン最多得点記録に並んだ。浅野は33試合で18ゴールをマークしたが、古橋はまだ22試合。記録更新は間違いなく、あとはどれだけ数字を伸ばせるかにかかってきた。

古橋は昨年のW杯カタール大会の日本代表メンバーから漏れる悔しさを味わった。だが落選直後にも「特に何も考えず。今いる場所でやり続けることが大事だと思います」と平常心を貫き、4年後のW杯へ向けて「もっともっと自分が成長して、いい準備をするだけだなと思います」と意欲を見せた。

これでリーグ戦ここ8戦8発。カップ戦含む、W杯後の公式戦は11戦10発と量産中。この日のようなプレーを重ねていけば、代表で活躍するチャンスは再び巡ってくるはずだ。

◆欧州主要リーグの日本人選手シーズン最多得点記録 古橋が今季18点目で浅野拓磨のパルチザン時代の記録に並んだ。22試合で18点という驚異的なペースでゴール量産中。古橋は欧州初年度となった昨季も12点をマーク。セルティックの地元グラスゴーでは「キョウゴール」という造語がおなじみとなっている。