バルセロナのスペイン代表DFジョルディ・アルバ(34)が給料減額を拒否した場合、今季終了後に契約解除の可能性があるとスペイン紙アス電子版が24日に報じた。

依然として財政難に陥ったままのバルセロナは来季、スペインリーグが定めるサラリーキャップ(選手の契約年数に合わせて分割された移籍金や選手年俸などの限度額)を順守し、新たな補強を可能にするためには、選手の給与等を約2億ユーロ(約290億円)削減する必要があるという。

これによりテア・シュテーゲンやデ・ヨングなど、チームで特に高額な給料を受け取る選手たちの契約を見直す必要があるとのことだ。中でもジョルディ・アルバはバルトメウ前会長時代に結んだ契約および、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により先送りされていた未払い金により、現在、チームで最も高給取りの選手になっている。

そのためクラブはこの後、来年6月30日で満了するジョルディ・アルバと契約最終年に向けた交渉を実施する予定だが、その際に減額を受け入れてもらえない場合、退団させる意向を持っているという。

クラブはバルデの台頭により出番が減っているものの、ジョルディ・アルバの姿勢や態度を高く評価しており、選手本人も契約を全うするつもりであるとのこと。しかし新たな交渉が決裂した場合、最悪の事態として契約解除の可能性もあると同紙は伝えている。

(高橋智行通信員)