パリ・サンジェルマンのフランス代表FWエムバペ(24)が24年夏に向け、レアル・マドリードに移籍する決意を固めているとスペイン紙アスが31日に報じた。
同紙によると、22年失敗に終わったものの、エムバペのRマドリード加入の可能性は全く潰えていないようだ。本人の希望は今夏退団で、今季終了後にパリ・サンジェルマン首脳陣と今後について話し合う予定だが、よほどのことがない限り認められることはないため24年まで待つ必要があるとのこと。そのため遅くとも24-25年シーズンまでに加入するという意思をすでにRマドリード首脳陣に伝えているという。
昨春更新した契約では欧州チャンピオンズリーグ(CL)で優勝した場合、25年までパリ・サンジェルマンに所属することになっている一方、今回のように早期敗退した場合、契約は24年で満了するとのこと。唯一、エムバペが希望した場合のみ契約を1年延長できるが、本人にそのつもりはないという。
エムバペは22年、フランスのマクロン大統領の要望に応えて残留したことでも分かるように、母国に十分尽くしたと考えており、今はもう自分自身のことを考え、一刻も早くRマドリードのユニフォームを着る夢を実現する時だと見なしているとのことだ。
一方、Rマドリードは獲得に失敗した昨年の苦い思いを再びするつもりはないとのこと。パリ・サンジェルマンと一切交渉するつもりはなく、エムバペが無事に契約満了した場合のみ、獲得に動くとのことだ。
また、Rマドリードは24年夏にマンチェスター・シティーのノルウェー代表FWハーランドも狙っているが、資金面に関して、エムバペとの契約で移籍金が発生しないため、2人を同時に獲得する余力は十分あると同紙は伝えている。
(高橋智行通信員)