レアル・マドリードの元フランス代表FWベンゼマ(35)が今季終了後、サウジアラビアのアル・イテハドに移籍する可能性があると5月31日、スペイン紙アス電子版が報じた。

ベンゼマのRマドリードとの契約は今年6月30日までとなっている。だが、バロンドールを受賞した場合は契約が1年間自動更新される条項があり、昨年同賞を獲得したことにより、来季残留が決定的になっていた。

しかし、シーズンも残すところあと1試合となった中、ベンゼマにサウジアラビアから年俸が非課税で1億ユーロ(約145億円)を超える2年契約のビッグオファーが舞い込んでいるという。この契約は数カ月前から取り組んできたもので、同紙がアル・イテハドの関係者から得た情報によると、ベンゼマとの契約は最終合意に近づいているとのことだ。

同紙によると、ベンゼマはサウジアラビアのアル・ナスルに所属するクリスティアノ・ロナウドに同国のリーグや生活について尋ねており、さらに5月31日午後には練習場で代理人とミーティングを開いたという。

Rマドリードは4日に今季の最終戦となるビルバオ戦をホームで控えているが、状況次第では、ベンゼマの勇姿をサンティアゴ・ベルナベウで見られる最後の試合になるかもしれない。

ベンゼマは今季、Rマドリードで14シーズン目を過ごし、これまでに公式戦通算647試合に出場、353得点165アシストを記録している。(高橋智行通信員)