スペインリーグのレアル・マドリードが、プレミアリーグ・トットナムのイングランド代表FWハリー・ケーン(29)獲得に向け、移籍金8000万ユーロ(約116億円)のオファーを提示する予定だと5日、スペインのラジオ局カデナ・セルが報じた。

今季、欧州チャンピオンズリーグ(CL)や自国リーグで優勝できなかったRマドリードは、来季に向けて既に動き出している。以前よりセンターフォワード補強の声が高まっており、これまでその候補としてケーンのほか、ブラホビッチ(ユベントス)フィルミノ(リバプール)ゴンサロ・ラモス(ベンフィカ)ハバーツ(チェルシー)ら、さまざまな名前が挙がっていた。

そんな中、エースのベンゼマ退団が5日に突如決まったことで、Rマドリードは得点が保証できるFW獲得が必須となり、大金を投じる決断を下したという。アンチェロッティ監督のお気に入りとされるケーンの獲得に向けて、期間3年、移籍金8000万ユーロ、年俸はトットナムと同額の手取り1100万ユーロ(約15億9500万円)という内容のオファーを提示するつもりであるようだ。

しかし、この移籍金はあくまで最初の提案であり、Rマドリードは今後、数週間にわたってトットナムと激しい交渉を行うことを覚悟している、と同メディアは伝えている。また獲得の主なライバルとして、マンチェスター・ユナイテッドの存在を伝えている。(高橋智行通信員)