レアル・マドリードが9日、ラヨ・バリェカノのスペイン人DFフラン・ガルシア(23)を獲得したことを公式サイトで発表した。契約期間は27年6月までの4年間となっている。

Rマドリードは今季後半戦、メンディやアラバが度重なるけがで欠場が続き左サイドバックに問題を抱え、アンチェロッティ監督は主にMFのカマビンガを起用することで乗り切った。そのためRマドリードは今夏、同ポジションの補強を優先的に考え、今季素晴らしいパフォーマンスを見せていたフラン・ガルシアを連れ戻すことを決断した。

フラン・ガルシアは14歳の時の13年夏にRマドリードの下部組織に加入した。その後、順調にステップアップしていき、18-19年シーズンからBチームのカスティージャに所属し、同年12月にトップチームデビューも果たした。しかしトップチーム昇格に昇格できず、20-21年シーズンにラヨ・バリェカノに期限付き移籍し、翌年、移籍金200万ユーロ(約2億7000万円)で完全移籍した。

ラヨ・バリェカノで過ごした3年間で飛躍的な成長を遂げ、特に今季、スペインリーグ全試合に先発出場しただけでなく、フィールドプレーヤーの中で最長の3408分間出場し、2得点3アシストを記録した。

ラヨ・バリェカノはフラン・ガルシアの契約解除金を1000万ユーロ(約15億円)に設定していたが、Rマドリードは2年前に売却した際、保有権の50%を保持する条項を付帯させており、今回その権利を行使し、500万ユーロ(約7億2500万円)で復帰させることを決めた。

Rマドリードにとってフラン・ガルシアは今夏最初の新入団選手となった。これに続き、すでにドルトムントが移籍で合意済みと発表しているイングランド代表MFベリンガムが加入する予定になっている。(高橋智行通信員)