米メジャーリーグサッカー(MLS)インテル・マイアミのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(36)が4日の香港での親善試合に脚の不調を理由に欠場したことを巡り、試合の主催者は9日、チケット代金の半額を返金すると発表した。7日に東京でヴィッセル神戸との試合に出場したことで、さらに騒動となっていた。

メッシの欠場騒動は中国本土にも波及。インターネットでは中国人を見下しているとの反感が拡大し、商品の宣伝契約結んでいる企業に契約を打ち切るよう求める声が殺到している。

香港での試合のチケットは最高4880香港ドル(約9万3000円)。主催者は声明で「日本での出場は、もう一発平手打ちをくらったようなものだ」と述べた。返金で4300万香港ドル(約8億1700万円)の損失となるとした。メッシが試合後に香港の観客に欠場の理由を語らず、観客とのふれあいが少なかったことを挙げ、敬意を欠いていると批判した。

香港メディアによるとメッシと約2000万元(4億1000万円)の契約をした蒸留酒「白酒」の中国企業に対し契約解除しなければ、不買運動するなどとの書き込みが多くあり、同社は「われわれもつらい。酒は中国でつくっている」と冷静な対応を求めた。メッシの写真をネットから削除した企業もある。

メッシは交流サイト(SNS)に「(欠場は)残念だった。いつか香港にまた来て試合をしたい」と書いた。