ビルバオの元スペイン代表MFラウール・ガルシア(37)が今季終了後に引退することを自身のSNSおよびクラブが15日に発表した。

ラウール・ガルシアはオサスナの下部組織出身。ハビエル・アギーレ監督(現マジョルカ監督)指揮下で、04年10月のバルセロナ戦でスペインリーグデビューを果たし、今季プロキャリア20年目を過ごしている。その間、2度の欧州リーグ優勝を含む9タイトルを獲得した。

これまでオサスナ(101試合)、アトレチコ・マドリード(216試合)、ビルバオ(285試合)に所属。スペインリーグ通算602試合に出場して109得点を記録。スビサレッタ、ホアキン(2人も622試合)に次ぐ、スペインリーグ史上3番目に出場数の多い選手として、長いキャリアに終止符を打つことになった。

ラウール・ガルシアは引退を告げる自身のSNSで公開した動画で、これまでプレーした3クラブのユニホームを畳んで洋服棚にしまい、「全てに終わりがある」という言葉を添えていた。

ラウール・ガルシアは15日にビルバオの練習場レサマで行われたインタビューで、「この美しい冒険に幕を下ろす時が来た。変わるのも別れを告げるのも簡単ではない。僕は自分の仕事を愛する人間の一人であり、これまでずっと大きく変わらない日常を過ごしてきたことを光栄に思う。ステージが終わったことを自覚しているし、肉体的には問題なかったが、精神的に体が変化を求めていると思う。理想的な瞬間だった」とコメントしていた。(高橋智行通信員)