<セリエA:カリャリ1-1インテルミラノ>◇29日◇トリエステ

 インテルミラノに所属する日本代表DF長友佑都(27)が、先制アシストをマークした。カリャリ戦で右MFの位置で先発すると、両チーム無得点で迎えた後半30分、右サイドを突破した。スルーパスに反応してDFラインの裏を突くと、ゴール前を確認して丁寧な右クロス。FWマウロの頭に合わせた。長友はこれで今季2アシスト目。開幕2戦連続ゴールに続く活躍が、止まらない。

 カリャリのホーム戦ながら、本拠地が改修工事後、安全の確保ができず中立地のトリエステで行われた一戦。序盤から隙あらばゴールを狙っていた。前半2分にこぼれ球に反応し、右足ボレーシュートを放った。試合前まで雨が降り、ぬかるんだピッチ。所々で足をとられ、ボールが止まる悪条件の中で、積極的な姿勢は変わらない。

 スタンドには欧州視察中の日本代表ザッケローニ監督が見守った。スカイテレビの試合前インタビューで「代表でも重要なプレーをすることはよく分かっている。インテルでもゴールを決めているし、プラスアルファになる選手だ」と答えていた通りのプレーを披露。チームは後半38分に同点ゴールを決められたが、長友のアシストで開幕から6戦不敗となった。(波平千種通信員)