[ 2014年2月2日11時27分 ]ソチ五輪に出発する直前の会見で、笑顔を見せる町田

 フィギュアスケート男子ソチ五輪代表の町田樹(23=関大)が2日、成田空港を出発してロシア・ソチへ向かった。

 初めて挑む五輪だが、哲学書を好む23歳に、変な緊張感はなかった。前夜に宿泊したホテルのテレビでは偶然、92年アルベールビル五輪で日本人フィギュア初の五輪銀メダルに輝いた伊藤みどりさんの特集を目にしたという。そこで語られていた「五輪で何を見せたいか」という言葉に共感を覚えた。「本当にその通りだと思いました」。

 常々「五輪でメダルを狙うのは義務」と公言している。だが、その前提にあるものを思い出した。「五輪で何を見せたいか、どんな演技をしたいか。それは自分の中で明確にあります。それが達成できた暁にはきっとメダルがあると、ボクは強く信じています」。自らの哲学を信じて、力強く語った。