<アメリカンフットボール・Xリーグ:富士通31-21アサヒビール>◇6日◇横浜スタジアム

 ファイナルステージが行われ、悲願の日本一を目指す富士通が、アサヒビールに31-21で勝利し、21日に行われるJAPAN

 X

 BOWLへの出場を決めた。

 先制したのは、アサヒビール。開始4分に、K山口が28ヤード地点からフィールドゴール(FG)を決めた。対する富士通は、攻め込むもあと1本が出ず、さらにK西村豪哲のFGが決まらず、リードを奪われる展開になった。しかし、12分、残り8ヤード地点からQB吉田元紀からのパスをRB森本裕之が持ちこんでタッチダウン(TD)。TFPも西村がしっかりと決め、7-3と逆転して第1Qを終えた。

 第2Q開始からは、富士通ペース。自陣47ヤード地点からの攻撃では、TE大矢祐嗣への23ヤードパスなどもあり大きくゲイン。4分には、残り3ヤード地点からの攻撃で、RB金雄一が中央に飛び込んでTD。リードを広げた。守備陣は、アサヒビールを1FGに抑えた。

 第3Q、富士通のRB金がいきなり見せた。キックオフリターンで77ヤードをゲイン。残り2ヤード地点までボールを運ぶと、RB進士祐介が着実にTDを奪った。しかしここから、富士通にパスインターフェアなどの反則が多く見られ、アサヒビールに攻め込まれる。粘ったのは守備陣。残り10ヤード地点からのアサヒビールの攻撃でDL李がQBサックを見せると、エンドゾーンまで残り1ヤードとなってから、DB藤田篤、植木大輔らが体を張ったプレー。アサヒビールにTDを許さなかった。

 第4Qは、4分にアサヒビールWR中島にTDを許すが、すかさずRB森本がTD。9分にもTDを奪われるがリードを保ったまま最後は時間をうまく使い試合終了。念願の日本一まであと1勝とした。