<女子バスケットボール・Wリーグ:富士通90-80アイシンAW>◇28日◇大館市樹海体育館

 富士通がアイシンAWに快勝し、通算成績を13勝6敗とした。

 立ち上がりから、三谷藍のインターセプトからの連続得点や、船引まゆみらの得点で、攻撃のリズムをつかみ、スピードについていけないアイシンはファウルが目立った。三谷がパスカットを自らゴールまで運んで得点を重ねるなど、第1Qは富士通11点リードで終えた。

 第2Qは、船引がキレのある動きを見せた。気迫あふれるディフェンスから、攻撃では3ポイントを決めるなどチームを引っ張った。しかし、アイシンのアウトサイドからのシュートが決まりだし、点差を広げることができずに前半を終了した。

 第3Q序盤は、リズムをつかめずアイシンにフリースローを与え、さらに高崎に裏をつかれ得点を許した。流れを変えるべく、富士通は有明葵衣を投入。地元秋田でのプレーとなった有明が、大声援を受け見事なドライブを見せた。鈴木あゆみの3ポイント、三谷のリバウンドなど、プレーに勢いが戻り、リードを17点に広げて第3Qを終えた。

 第4Qの立ち上がりはミスが続いた。点差を10点まで縮められたが、名木洋子が3ポイントを決め、踏みとどまった。疲れからか、攻めあぐねるシーンも見られるようになり、残り4分で4点差まで迫られた。ただ、気持ちを切らさなかった富士通は、名木が得意のドライブから得点。アイシンの攻撃をひとつずつ丁寧にディフェンスし、なんとか逃げ切り勝ちをおさめた。