<アジア大会:陸上>◇第10日◇28日◇韓国・仁川

 男子100メートル決勝で、高瀬慧(25=富士通)が10秒15で銅メダルを獲得した。この種目、日本勢では06年ドーハ大会の塚原直貴(銀メダル)以来、2大会ぶりのメダルを、日本にもたらせた。

 優勝したフェミセウン・オグノデ(カタール)が、驚異的な走りで、従来の記録を0秒06更新する9秒93のアジア新記録をマーク。そんな高速レースでつかんだメダルにも「メダルはうれしいけど、準決勝を終えて金メダルを狙えると思った。その金メダルが取れず、悔しさと(うれしさが)半々ですね」とミックスゾーンでの第一声を発した。

 今大会は当初、リレー要員での選出だったが、東洋大・桐生祥秀の故障欠場で急きょ、個人での出番が回ってきた。「プレッシャーもなく、開き直って出ました。来年は、見えなくはない記録なので」と、9秒台も見据える。