仁川アジア大会の水泳会場でカメラを盗んだ事件で仁川地検から窃盗罪で略式起訴された競泳男子の冨田尚弥選手(25=チームアリーナ)が1日、帰国した。

 冨田選手はソウルの金浦空港に集まった報道陣を前に「このたびは大変お騒がせして誠に申し訳ございませんでした」と頭を下げた一方で「僕やってないです」とも述べた。羽田空港でも同じように謝罪したが「やってない」と発言した真意を問われると無言で立ち去った。

 起訴内容によると、冨田選手は9月25日にチームの応援で訪れた文鶴水泳場の記者席でカメラを盗んだ。26日夜から事情聴取され、容疑を認めた。同選手を日本選手団から追放した日本オリンピック委員会(JOC)は、大会後に作成する報告書などから競技成績を抹消することを検討している。