公開競技の「eスポーツ」で、日本代表が金メダルを獲得した。人気サッカーゲームの「ウイニングイレブン」に、日本から杉村直紀(21)と相原翼(18)が出場。1次リーグB組を3戦全勝で突破し、準決勝はマレーシア、決勝はイランを下して頂点に立った。

大会は2ゲーム(G)先取制。第1Gは1対1、第2Gは2人の操作によるチーム戦、第3Gは第1Gとは別のプレーヤーによる1対1で対戦する。予選B組3試合と準決勝は2-0の危なげない内容で勝利。決勝は第1Gで杉村が負けるなど、劣勢に立たされたが、そこから逆転し、金メダルを獲得した。

プレーヤーネーム「SOFIA」の杉村は「本当に、こういった最高の舞台で金メダルが取れてうれしい」と喜んだ。表彰式で流れる君が代を聞き「体、心に染みました」と、充実した表情だった。

プレーヤーネーム「レバ」の相原は、決勝の第3Gを3-2で勝利し、優勝をたぐり寄せた。その試合を「負ける気がしなかった」と振り返り、「こういうデモンストレーション競技に選ばれること自体、光栄。(競技)人口を増やして、ウイニングイレブンのコミュニティーを広げていきたい」と話した。

eスポーツは22年大会では正式種目となる予定で、24年パリ五輪では追加種目になる可能性もある。