2日に閉幕したアジア大会の日本選手団を率いた山下泰裕団長(61)が3日、ジャカルタからの出発前に空港で取材に応じた。

今大会は金75個、銀56個、銅74個と計205個のメダルを獲得し「これだけ素晴らしい成績をあげて帰国できる。大変ありがたい。ただ、優勝しても次は必ずターゲットとして、丸裸にされる。本番は2020(年東京五輪)。あとの1年10カ月をどう過ごすか」と成果を喜んだ上で、気を引き締め直した。

中でも競泳女子で6冠を達成し、大会のMVPに輝いた池江璃花子(18=ルネサンス)は2年後の五輪へ大きな期待を集める結果となった。山下団長は「素晴らしい選手。あの若さで雰囲気にのまれることなく、持てる力を存分に発揮している。今大会の間違いなく主役であり、ヒロイン」とたたえ、その上で「もっと、もっと、もっと美しい花を2020年に開いてほしい」とエールを送った。