<第88回箱根駅伝>◇3日◇復路◇箱根-東京(5区間109・9キロ)

 神奈川大が、9区から10区への中継でアクシデントに見舞われた。9区鈴木駿(3年)が、中継まであと10メートルほどのところで脱水症状のため転倒。繰り上げスタートになるまで20秒を切っていた。1度起き上がったが再び、あおむけにひっくり返った。何とか立ち上がり、フラフラになりながらも10区高橋俊光(4年)にたすきをリレー。繰り上げスタート時間ギリギリで間に合った。

 鈴木は「繰り上げのことは言われていたので、なんとかたすきを渡さないと、と思った。転倒したときは、アレッと。視線が合わない感じで、なんで下半身に力が入らないんだろうと思った。最後に引っ張られたのは覚えている」といい、しばらく休んで回復し、ゴール地点で仲間に合流した。高橋は「繰り上げにはならないと思ったのに転び始めて、頭が真っ白になった。繰り上げ用のたすきは持っていませんでした。ぎりぎりでつなげてよかった。最後は手を伸ばして取りました」と振り返った。