女子100メートルで日本記録保持者の福島千里(28=札幌陸協)は、11秒64で6位だった。スタートこそ互角に出たとはいえ、見せ場はそこまで。中盤は伸びきれず徐々に引き離された。日本勢のトップだったが、外国勢には後塵(こうじん)を拝した。

 ウオーミングアップ中に両足のふくらはぎがけいれん。順調さを欠いたことが響いたようで「正直、スタートラインに立てるかも不安だった。まだ言っているのかと思われるかもしれませんが、足がけいれんした。はらはらしながら走りました」。4月下旬の織田記念国際同予選も同じ症状で棄権しているだけに、悔しそうだった。

 今年1月にプロに転向し、20年東京五輪に向け、心機一転を図ったものの、もどかしいレースが続いている。今後は6月4日の布勢スプリント(鳥取)を予定している。「もう大丈夫。次は思いっきり走りたいなぁと思う」と気持ちを奮い立たせていた。