4連覇を狙う青学大が、往路の36秒差をはね返し、今大会で初めて首位に立った。3年連続6区を走る山下りのスペシャリスト・小野田勇次(3年=豊川)が、ここ2年連続で区間2位の実力を発揮。東洋大の今西駿介(2年=小林)との差を、9・1キロ地点の小涌園前で28秒、13・8キロ地点の大平台で15秒と詰め、15・27キロ地点でかわすと、17・1キロ地点の函嶺洞門で逆に13秒の差をつけた。

 運営管理車に乗った原晋監督(50)からは「今、13秒離した! 区間記録を狙える!」、「最後まで、これでいけ!!」などとゲキが飛んだ。小野田は58分3秒でたすきをつなぎ、前回大会で日体大の秋山清仁(現愛知製鋼)が記録した58分1秒の区間新記録はならなかったが初の区間賞を獲得。今西が59分31秒で走った2位の東洋大に、逆に52秒差をつけた。

 早大が3位をキープしたが、往路5位の法大が、メンバー変更で入った佐藤敏也(2年=愛知)が、区間3位の58分49秒の快走で4位に浮上。さらに往路で9位と出遅れた優勝候補の一角・東海大は、中島怜利(2年=倉敷)が17・74キロ地点で拓大をかわし、区間2位となる58分36秒の快走を見せ、5位にジャンプアップした。