日本陸連は15日、都内で会見を開き、2020年東京五輪のマラソン代表選考レース、グランドチャンピオンシップ(GC)のコースを発表した。発着点以外は都心の名所を巡る東京五輪と同じで、瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクト・リーダー(61)は「選手にとって東京オリンピックのシミュレーションになる」と自国開催の優位性を強調した。

 ワイルドカードで出場権を得ている男子の川内優輝(31=埼玉県庁)について、瀬古リーダーは「レースをはちゃめちゃにしてくれるんじゃないか」と期待した。過去に代表引退を公言し、GCへの出場は未定。それでも瀬古リーダーは「出て欲しいというか、出るでしょ」と確信。「プロになるんだから、出ないと彼を支援するスポンサーにも失礼になる。日本中が川内君の走りに期待しているし、後輩の刺激にもなる。自分のことだけ考えないで」と注文した。

 GCでは男女2人の代表を決める。