男子マラソンの神野大地(25=セルソース)が31日、都内で行われた陸上教室にゲスト講師として出席した。

参加した子どもから青学大時代の恩師である原晋監督からかけられた印象的な言葉を聞かれた。神野は「名言みたいなのは、ないんですよ」。純粋に心に響かなかったわけではなく、多くの言葉が今の糧になり、1つは選べないという。「普段からコミュニケーションを取ってくれる。本当にお父さんのような存在。原監督に4年間、指導してもらって今の僕がある」とあらためて感謝。月に1度、目標を具体的に記す「目標管理シート」は青学大時代から変わらず、今も続けている。原監督とは近日中に食事に行くという。「今はテレビに出て、遠い存在になってしまった」といたずらっぽく笑い「名言をもらい、こういう質問に答えられるようにしておきたい」と付け足した。

日本ランニング協会が主催する「健康にいい汗かこう! スーパーかけっこアタック」と題された陸上教室に参加した子どもには「諦めない気持ち」と「楽しむこと」の両立が大事と説いた。目標は半歩先に置き「楽しみながら、努力を積み重ねていくことが大事」。今後は4月5日にエチオピアに渡り、約1カ月の合宿を敢行する。20年東京五輪の代表選考会「マラソン・グランドチャンピオンシップ」(9月15日)へ向けては「いい状態でスタートラインに立つことが大事」と力を込めた。【上田悠太】