20年東京オリンピック(五輪)マラソン代表選考会「マラソン・グランド・チャンピオンシップ(MGC)」(9月15日)の出場権がかかる対象レースが28日で終わったことを受け、日本陸連の瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダー(62)が29日、都内で総括した。

出場資格を獲得した選手は男子が34人、女子は15人。「大迫(傑)、設楽(悠太)含めて我々が出て欲しいなと思っていた選手が9割5分は出てきた。女子もそういう感じ。楽しみなMGCになると思います」と手ごたえを伝えた。

以前までの1発選考から、2シーズンをかけて代表選考資格を得る仕組みになり、マラソンに積極的に挑戦する選手が増え注目度が上がっただけでなく、強化にもつながっている。「我々が2段階方式でやろうと思っているところがうまく機能している。マラソンは経験がないと本当の大きな大会で結果でない。狙った大会にしっかり体を合わせてくる能力を養ってほしいと思っていたから。1発選考だともう1回再現してみろと言われても、経験値がないからできない」と話した。

出場権獲得者の中で、同じ9月に開幕する世界選手権(ドーハ)を目標にする選手がいるため、日本陸連は最終的な出場選手は、世界選手権の代表を除いて決定する予定。